kintone と LINE でおしゃべりする
kintone Webhook 企画 第2弾
前回 「Webhook を使って kintone から LINE にメッセージを送る」というものを作りました。 これを作っている途中に「あれ? 元々 DataSpider にある kintone に書き込む機能(kintone アダプタ)を使ったら、LINE と kintone で相互に会話できるのでは?」と思いました。
kintone 呼び出しボタンの逆バージョンのイメージで、これができれば kintone を使って仕事中の人と kintone のアカウントは持っていない人(例えば家族など)のコミュニケーションが可能となります。
そして、作りました! できました!
動作イメージ
LINE → kintone の場合
まずは LINE から kintone にメッセージを送信する場合です。
LINEでメッセージを送る人は普通に送ります。
LINE アカウント(LINE@MANAGER で作成)が受け取ったメッセージを Webhook で DataSpider Cloud に送信します。
DataSpider Cloud は Webhook で受け取ったデータを基に kintone の 「ユーザー管理」アプリを検索します。 LINE から送られてくるデータ内にユーザーごと固有の ID があるため、この ID が kintone に登録されたものであるか否かを検索し、登録済みの場合には名前を取得します。また、まだ登録されていない場合には「見知らぬ人YYYYMMDD」というユーザーを作成して ID と紐づ けます。
DataSpider Cloud が kintone の「チャット」アプリに対して書き込みます。この時、送信者の名前は「ユーザー管理」アプリに登録された名前を使います。
LINE → kintone の場合
続いて、kintone から LINE にメッセージする場合です。
kintone でメッセージを送る人は「チャット」アプリを使い、ルックアップで「ユーザー管理」アプリの送信先を参照してレコード登録します。
kintone に登録されたレコードは Webhook で DataSpider Cloud に送られます。
DataSpider Cloud では受け取ったデータを LINE Messagin API を使って、LINE に送ります。
スマホ側にメッセージが届きます。
kintone 側の実装
kintone で作ったのは 2つのアプリです。このうち、チャットアプリでは Webhook の設定をしています。
ユーザー管理アプリ
チャットアプリ
DataSpider Cloud 側の実装
DataSpider Cloud 側で作ったスクリプトも2つです。
LINE からのデータを kintone に書き込むスクリプト
kintone からのデータを LINE に送るスクリプト
ユーザー側の使い方
※以下よりお友達登録できますが、今の設定だと向こう側にいるのは私だけなので 30代半ばのおっさんと喋ることになります。それでも構わないという方は是非お友達登録を!
スマホ側
スマホを持って LINE で会話する方の人は、まずこのアカウントと友だちになります。
最初の返事でこのように名前を聞かれます。名乗らなくても会話を続けることもできますが、kintone 側の人にとっては誰からのメッセージなのかわからないので名乗ってあげましょう。スマホ側はあとは特にやることはありません。普通の LINE アカウントだと思って会話しましょう。
kintone 側
スマホ側で名前を送ると kintone 側にはチャットのログにこのように表示されます。1つ目のレコード(68)は DataSpider Cloud が自動で生成したメッセージで、2つ目のレコード(69)がスマホ側の人が送ってくれた名前です。
ここでユーザー管理アプリへ行き、見知らぬ人YYYYMMDD と表示されているユーザーがいるので、LINE から送られてきた名前に書き換えます。 そうすることで、以降のやりとりはこの名前から送られてきたということがわかります。
メッセージを送りたいときには「チャット」アプリを使います。この時、送信先はルックアップで「ユーザー管理」アプリから選択します。
未実装機能
以下の機能は実装していません。
スタンプの送受信
画像・動画の送受信
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この超楽しい kintone の Webhook と DataSpider Cloud の組み合わせは「DataSpider Cloud 全国セミナー ~kintone 編~」にてご紹介させていただきます。少しでも興味を持っていただいた方は是非足を運んでいただければと思います。
DataSpider Clous 全国セミナー ~kintone 編~
今回一緒に書いた2つの記事はこちらからどうぞ。