中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」参加レポート(後編:本選)
中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」参加レポートの後編として、3/11,12 に行われたハッカソンの模様をお届けします。
前編はこちらです。 dstsukky.hatenablog.jp
いきなりの浮気
後編のレポートと書いたのですが、3/11 の午前中は私は会場にいませんでした。この日は AWS のユーザーコミュニティイベント JAWS DAYS 2017 にどうしても顔を出したかったため、ハッカソンのサポートは先輩にお任せして東京へ。
2 時間ほど JAWS DAYS を楽しんだ後、「裏切り者!」と言われることにビクビクしながら 14 時過ぎに会場へ。
本選:ハッカソン 1 日目
会場に着いて状況を聞いたところ DataSpider を使っているチームは 2 チームとのこと。あれれ?アイデアソンの時点から随分減ってしまったな、朝から来なかった罰か・・・
そうはいっても 2 チームでガッツリ使ってくれているので、落ち込んでいる暇はありません。早速サポートに入ります。この時点で使ってくれていたチームはななパパさん率いる「なごやかなごや」と学生の元気溢れる「私立 Pepper 幼稚園」の皆さん。
こちらは「なごやかなごや」の様子。
こちらは「私立 Pepper 幼稚園」をサポート中の先輩脇野さんとサイボウズさん。
両チームともに kintone + DataSpider の組み合わせで使っていただいていて、もうハッカソンにおける鉄板構成になってきた気もします。
余談
毎回ハッカソンで DataSpider を使っていただいて思うのですが、初めて使っていただく方はアイコンの配置の仕方が個性的で面白いですね。
この日は 20 時に会場をでなければいけないということで、キリの良いところで撤収します。
本選:ハッカソン 2 日目(最終日)
泣いても笑っても今日が最終日。夜には賞金 20 万円を手にするチームが決まっているはずです。今日は徹夜明けの人や殆ど眠っていない方もいるでしょうということで、恒例の体操から始まります。
前日まで 2 チームで DataSpider を使っていただいていたのが、この日の昼頃になって事態は急変。急遽「UCLoveLove」と「8/31 の救世主」の 2 チームでも「DataSpider を使いたい!」というより「DataSpider ならできるかも?」ということで声をかけていただき、合計 4 チームのサポートとなります。
この日はほとんどこっちの席に座っていなかった気がします。ある意味貴重なショット。
更に、前日から使っていただいた「私立 Pepper 幼稚園」でも問題が勃発。前日 DataSpider を使ってバリバリ開発していただいた方が体調不良でダウンしてしまったということで、脇野さんがまるでチームメンバーかのようにガッツリサポート。そして終了 1 時間前ぐらいにまさかの追加要件があり、最後にはペアプロ状態。(DataSpider を使っているので、正しくはペア・ノンプログラミング)
時間いっぱいまで 2 人で最後の追い込みをかけて、ハッキングタイム終了。
成果発表
皆さんの 3 日の成果が見られるこの時間が何よりも楽しみです。実際の進行とは少し異なりますが、受賞作品も交えて記載します。
予選と同じくトップバッターを引いたチーム「私立 Pepper 幼稚園」の作品『Pepper 通信簿』
幼稚園児の体調を毎日記録し、親御さんに LINE で通知するサービス。DataSpider をガッツリ活用していただき、ロゴもでっかく真ん中に置いていただきました!
このチームは DataSpider (というよりアプレッソ)をたくさん使っていただき、私達もとても楽しませていただいた感謝の気持ちを込めて DataSpider 賞を贈らせていただきました。
続いて、アイデアソンの段階で勝手に私がロゴステッカーを貼り付けた「8 月 31 日(なつのおわり)の救世主」の作品『写 2 記』
夏休みの天敵である日記の作成支援サービスです。審査員の方より「電話じゃなくてアプリで良くない?」というコメントがありましたが、おじいちゃんおばあちゃんは孫の声が聞きたいと思うので、Twillio を使って電話したのが凄く良かったと思います。
前日に Azure Blob ストレージにファイルを上げるのに苦労されていたチーム「ブレンドスパイス」の作品『ママに褒めてもらうのだ!!』。DataSpider を早くに提案できれていればもっとラクができて他に時間を割いて貰えたのになぁ、と個人的には少し悔いが残りました。
4 チーム目はななパパさん率いるチーム「なごやかなごや」の作品『パパのバイブル』
私がななパパさんを凄くイイなと思うのは、いつもお子さん(ななちゃん)に同じことをやらせるのではなく、毎回新しいことにチャレンジさせているところです。また、チームとしても DataSpider や kintone のような非プログラマー向けのツールを使うことで、誰もが活躍できるチームを作っているところが素晴らしいと思います。今回もありがとうございました!
後半戦に入ってきました。5 チーム目「UCLoveLove」の作品『nail ARtist』です。アイデアソンが終わった時点では 3 人だけのチームで画像認識も苦労しそうだと思っていたのが、しっかりと動く作品を仕上げてきたのが素晴らしいです。
途中から声をかけていただいて DataSpider をファイルストレージにしてしまう、というちょっと変わった使い方をしました。
自分の手にネイルの画像を投影するというサービスなのに何故気象データ API の YuMake を使ってるの?と思ったら、週間天気予報を爪で表現してくるというとんでもない発想。「曇り、曇り、曇り、晴れ、晴れ」は個人的にはかなりツボでした。
しっかりと YuMake 賞をゲットされましたね。おめでとうございます!
ファンの皆様、お待たせしました。『クラブロ』の登場です。(チーム「名古屋クラブロ協会」)
もはや説明不要(画像だけでお楽しみください)
#hackchu
— 霧雨とと (@kirisame06) 2017年3月12日
最高にクレイジーな組がきた
ハッカソンですよねwwwwwwwwwwww #hackchu
— こなーぶ@ニュース取得用 (@vranok) 2017年3月12日
狂ってやがるwwww #hackchu
— ねる (@pittanko_pta) 2017年3月12日
では、ハッカソンの成果発表に戻ります。先週のアイデアを見て、作品の完成を一番見たいと思っていたのがこのチーム「OMORI KOMORI」の作品『パソコントローラー』
2回めとなると、「ヤフーでググり」のウケはイマイチでした。
しかし、秘密兵器(リアルおかん)の投入や
「API 提供企業をガン無視」するという目的のためには手段を選ばない強い信念と素晴らしいプレゼンテーション
そして完成度の高い作品で
見事、最優秀賞を射止めました。本当におめでとうございます!
最後のチームです。ハッカソンは「ハック」と「マラソン」を掛け合わせた造語だからということで、実際に当日マラソンを走られた方がいらっしゃるチーム「家族の想い伝え隊」の作品『家族の絵本』です。
「ハッカソン」と「マラソン」を合わせてしまったから実際には「ハッカソンソン」だと思いますが、過酷なマラソンの後に過酷なハッカソンに戻ってくるなんてすごいですね。
審査員の方も仰っていましたが、実際に Twitter でアンケートをとられた点も素晴らしいですし、
誰もが共感できる心温まる作品でした。(絵もかわいいですね)
こちらの作品はマラソンのためにエンジニア不在で苦労されたものの、将来が楽しみということで高い評価を得て優秀賞を受賞されました。
東海地区での大規模ハッカソンが初めてというのが信じられないくらい、ユニークで完成度の高い作品ばかりでした。
ネタにしておいてなんなんですが、一番欲しいのはクラブロです。
最後に
毎回ハッカソンのサポートに行くと感じることですが、サポートすることを通じて誰よりも自分が楽しみ、そして自分自身が成長させて貰っていると思います。
こんな素敵な機会をくださった、参加者の皆さん、運営の皆さん、中京テレビの皆さん、本当にありがとうございました。